Jul, 2023

July, 2023

Bolivia

Carmelo Yujra

カルメロさんのスタンダードな品種であるレッドカトゥアイを、ダブルウォッシュドという特殊な精製方法を用いて生産しました。この精製方法によってコーヒー本来の風味がより際立って感じられます。

About Producer

ボリビア・ロア地区で妻・Deysi(デイシー)さんとともにコーヒー生産を手がけるFinca Senda Salvaje(センダ・サルヴァへ)のCarmelo(カルメロ)さん。10年以上前に飲んだ忘れられない一杯のコーヒーをきっかけに、インフラもままならないロア地区に移住してコーヒー生産を開始。地域のテロワールが生み出す唯一無二のフレーバーと、品評会での上位入賞などの“目に見える結果“が、地域の人々をコーヒー生産へと駆り立てている。 生産者の物語りを読む >

Curated by
Juan Boyan Guarachi

フアン・ボヤン・グアラチ

Nayra Qata

ナイラ・カタ

生産者/農園

Carmelo Yujra

(カルメロ・ユフラ)

Gorrion

(ゴリオン)

生産地/国

Bolivia

(ボリビア)

標高

1,750m

品種

Catuai Rojo

((カチュアイ ロホ))

精製

Washed

((ウォッシュド))

収穫時期

2023/11

コーヒーが生産地から日本に届くまで

TYPICAはすべてのロットにおいてサプライチェーンと価格の内訳を開示します。透明性を確保することで、 生産者をはじめコーヒーに関わる人々の収益性を健全に保ち、コーヒーのサステナビリティを高めます。

生産者 781円

輸出前諸経費 87円

輸送費 135円

輸入消費税 82円

TYPICA手数料 344円

消費税 37円

*単位は生豆1kgあたり/円です

TYPICA Clubでは、生産者にメッセージを送ることで直接コミュニケーションをとることができます。 コーヒーの感想や「美味しかった!」の一言を、是非伝えてあげてください。

Support their Project

チップを送って、プロジェクトを支援しよう。
雨季でも水没しない橋を建設するプロジェクト

◆ 現状 私たちの住んでいる地区と街の中心部をつなげる簡素な木の橋は、雨季になると水に浸かって、向こう岸に渡れなくなってしまいます。往来が遮断される約1ヶ月間、子どもたちは学校に行くことができず、大人が生活に必要な物資を調達するのも困難を極めます。私たちの地区を含めた近隣一帯は、「陸の孤島」になってしまうのです。 ◆ 解決策 雨季でも行き来が途絶えてしまわないように、その川の周囲の道や橋を整備することです。どのくらい実現性があるのか、未知数な部分があるので、まずは専門家に調査研究を依頼したいと考えています。 ◆ ビジョン 地域にとって本当に役立つ取り組みを実施するなら、長期的な視点に立って考えることが必要です。気候変動に伴う豪雨や干ばつなどの影響をできるだけ抑えるためにも、サステナビリティや自然との調和は欠かせません。自分一人でできることはたかが知れているので、地域のみんなを巻き込みながらおいしいコーヒーを守り続けていきたいと思います。

生活インフラ構築プロジェクト

現在のチップ総額

0JPY

目標金額1,000,000JPY

サポーター
0

はじめまして。ボリビアのロア地区でコーヒーをつくっているセンダ・サルヴァへ農園のカルメロです。独特の気候や土壌が唯一無二のテロワールを与えてくれるおかげで、ロア地区のコーヒーは毎年、高品質なコーヒーを決めるボリビア国内の品評会(大統領カップ)で上位に入賞しています。この地域でスペシャルティコーヒーの生産をもっと盛んにしていくことを目指しています。

心身にこたえる「暮らしの不自由」

私たちが暮らすロア地区や近隣の3地区で暮らす80人ほどの住民にとって、約1ヶ月の間、雨で橋が水没してしまうことは大きな障害となります。 子どもたちの通学路が絶たれるだけでなく、街のスーパーまで食料や日用品を買いに行く場合、あちこち回り道をして車を乗り継がなければならないのです。現実的には、必要な物資や荷物だけ四苦八苦しながら受け渡しをして状況を乗り切る感じです。 そういった行動の制約は、精神面にも影響します。川幅は6m程度しかなく、目と鼻の先に向こう岸があるにもかかわらず、増水した川に阻まれて先へ行けないのは、何とも辛いものがあります。毎年のことなので、雨季になると皆、意気消沈してしまうのです。 インフラが整っていないことは社会課題なので、行政が橋をつくる計画を何年も前から進めていますが、遅々として進みません。まったくもって見通しが立たず、当てにならないのです。 よってまずは、橋をつくることが実現可能かどうか、どのくらいの予算が必要なのか、フィージビリティ・スタディ(調査研究)を実施したいです。皆さまからいただいたお金の一部は、計画と見積もりを出してくれる専門家への依頼料として使わせていただきたいと考えています。 その結果、実現可能な範囲内だとわかれば、資金を積み立てて使わせていただく予定です。もし橋の建設費用が高すぎるようであれば、ほかの方法を考えます。

未来は明るい “未開の地”

10年以上前、品評会(COE)のクオリティマネージャーとして働いていた頃に飲んだ、忘れられない一杯のコーヒーがあります。完熟した桃のような唯一無二のフレーバーが特徴で、すぐに虜になった私は、そのコーヒーが栽培されている土地を探しまわった末にロア地区へとたどり着きました。 ロア地区で収穫させてもらったコーヒーを精製してカッピングしたとき、私の感覚に間違いはなかったという確信を得ました。まだ道も整備されておらず、電気も水道も来ていない状態でしたが、私はこの土地を買うことに何の迷いもありませんでした。 私自身、ロア地区で育てたコーヒーを国内の品評会に出品し、毎年のように上位入賞していることがその証拠だと思います。目に見える結果が出ると、周囲も変わります。私が移住してきた頃、住民約50人のうち3人しかいなかったコーヒー生産者は15人以上に増えています。

みんなで切磋琢磨しながら高品質なコーヒーをつくっていくために、私はこれまで知識や技術を他の人たちにも惜しみなくシェアしてきました。いつも「きっと本当においしいコーヒーに出会えるから、もっと頑張ろう。神のご加護があるはずだから」とみんなを励ましています。 私たちの地域ではコロナ禍以降、おもしろい流れが生まれています。長らく、農村部から若者が都会部に出て行くのが当たり前だったのですが、コロナ禍で職を失ったことなどを理由に、Uターン、Iターンしてきた若者も少なくありません。励みになっているのが、彼らがコー ヒー栽培に魅力を感じて前向きに取り組んでいること。おかげで以前はたくさんあった耕作放棄地の大半が、農地としてよみがえっています。 私の農園名Senda Salvaje(センダ・サルヴァへ)は、未開の小道という意味です。今も住民の15%しか電気にアクセスできず、水道もガスもありません。でも、ロア地区で育つコーヒーには、すべてのハンデを覆い隠すような魅力があります。 私は地域の人たちが皆、高いモチベーションでコーヒーを栽培していることが本当に嬉しいんです。今は、生物多様性の実現や野焼きの禁止など、サステナビリティに関わる取り組みを広めていますが、まずは私(たち)が小さな一歩を踏み出すことが、未来に大きな変化をもたらしていくと信じています。

SHARE ON TWITTER SHARE ON FACEBOOK