Jun, 2023

June, 2023

Tanzania

Leon Christianakis

このロットはコーヒー専門の酵母を使用したハニープロセスで精製されています。コーヒーの品種改良や苗の育成、精製方法にも力を入れている徳広熱帯作物研究所と連携して開発したプロセスです。 除去したチェリーの果肉と酵母を漬け込むこのプロセスは、非常に明確なストーンフルーツのフレーバーを味わえます。温度の変化によってライチやパッションフルーツのような甘い果実味は長く続き、 ホワイトティーのような華やかな香りが口いっぱい広がります。

About Producer

コーヒーの栽培に最適な土壌を持つオルディアニ山でコーヒー農園を営むAcacia Hills。近隣のコーヒー生産者と協力しながら、海外のロースターを招いてのカッピングイベントを開催するなど、自助努力によって市場を開拓してきた。雇用が生まれることで消費が生まれ、地域社会が活性化していく。おいしいコーヒーによって幸せな循環をつくり出すAcacia Hillsは、タンザニアのコーヒー産業を牽引していくだろう。 生産者の物語りを読む >

Curated by
Leon Christianakis

レオン・クリスティアナキス

Acacia Hills

アカシアヒルズ

生産者/農園

Leon Christianakis

(レオン・クリスティアナキス)

Acacia Hills

(アカシアヒルズ)

生産地/国

Tanzania

(タンザニア)

標高

1,750m

品種

Catuai Rojo

((カチュアイ ロホ))

精製

Washed

((ウォッシュド))

収穫時期

2023/11

コーヒーが生産地から日本に届くまで

TYPICAはすべてのロットにおいてサプライチェーンと価格の内訳を開示します。透明性を確保することで、 生産者をはじめコーヒーに関わる人々の収益性を健全に保ち、コーヒーのサステナビリティを高めます。

生産者 5,444円

輸出前諸経費 6,183円

輸送費 1,438円

輸入消費税 9,132円

TYPICA手数料 8,649円

消費税 2,630円

*単位は生豆1kgあたり/円です

TYPICA Clubでは、生産者にメッセージを送ることで直接コミュニケーションをとることができます。 コーヒーの感想や「美味しかった!」の一言を、是非伝えてあげてください。

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未来が見えれば、行動は変わる。教育で養う“自立力”

屋根、机、窓、ドア、黒板……。エチオピアの学校には何もありません。日本の人たちからしたら、これが学校だとは信じられないような光景だと思います。「◯◯と◯◯があればいい」という問題ではありません。すべてが必要なのです。そこには「基本的な教育の欠如」という根本的な問題が横たわっています。

たとえば、子どもたちに本や靴、制服を贈る方が簡単でわかりやすいかもしれません。でも、これまで幾度となく試みられてきたその方法では、アフリカは貧困から抜け出せない。重要なのは、知る、考えるというスキルを磨く機会を提供し、自立を促すこと。長期的な視点をもとに、「手に職をつけるための職業訓練や技術指導」、「知識にアクセスする機会」を提供することが有効だと考えています。

人は衣食住や教育、医療など、必要最低限のニーズが満たされないと、長期的なビジョンを持てなくなります。未来を考える余裕がないのです。明日や明後日、食べ物が手に入るかどうかわからないのに、10年先のことを考えられるでしょうか? 3日先のことで精一杯でしょう。それを変えるのが教育です。私は、すべての人が未来を見据えられるような環境をつくりたいのです。

教育&産業育成プロジェクト

現在のチップ総額

0JPY

目標金額1,000,000JPY

サポーター
0

はじめまして。Moplaco社代表のエレアナです。コーヒーがどのように私たちの人生を豊かにしてくれるのかを語ることはとても簡単ですが、 必要なのは、コーヒーが生産者の暮らしをどう変えられるのかを考えること。「勇気がなければこの世界では何もできない。 これは、名誉に次いで大切な心の特質である」というプラトンの言葉を皆さんにもシェアしたいと思います。

私は毎日、ベッドに入るときに路上で寝ている人たちや物乞いをしている人たちのことを考えてしまいます。現状を打破しようとしない人たちや、16歳で結婚して7人の子どもを産み、貧困のスパイラルから抜け出せない女性たちの姿も浮かんできます。

エチオピアの首都・アディスアベバの冬は特に冷え込みます。この社会はどうして、路上生活者や物乞いを生み出してしまっているのだろう、と疑問を感じずにはいられません。外野から批判するのは簡単です。「彼らは怠け者だ」「ろくでなしだ」とたやすく考えてしまいます。

しかしそれは的外れです。彼らを批判する人たちは、彼らの現状には生活環境や背景が大きく関わっていることを忘れています。彼らはただ、(私も含めた)恵まれた人たちの誰もが当たり前に見てきたものを見る機会や、経験してきたものを経験する機会を得られなかっただけなのです。

「エチオピアの人々は非常に貪欲で、短期的な視点しか持ち合わせていない」という批判もあります。事実としては間違っていませんが、彼らには未来を考える余裕がないのです。明日のことしか考えられないのです。コーヒー生産者についても、1年先、5年先のコーヒーではなく、今日のコーヒーしか見ていません。

私たちが未来について考えられるのは、衣食住や教育、医療といった基本的なニーズが満たされているからです。基本的欲求すら満たされていない彼らに、将来を考えるように求めるのは無理があります。

そんな彼らを違う次元へと導き、生活水準を向上させる唯一の方法は、教育だと思います。私の周りにいるすべての人が未来を見据えられ、行動を変えられる環境をつくらなければならない。そんな私の情熱は、周りにいる人々が変わっていく様子を見たいという思いから生まれています。

お世辞でも何でもなく、私にとって日本人は模範的な存在です。日本には本当に素晴らしい教育システムがありますよね。清潔さを保つこと、礼儀正しくいることの大切さを教える文化が社会の隅々まで浸透している。そんな社会をエチオピアでも実現したいのです。

教育的な支援で一般的なのは、教科書や筆記用具、制服などを子どもたちに「与える」という方法です。それはそれでありがたいことですが、根本的な解決には至りません。パソコンを与えたとしても、使い方がわからなければ壊してしまうかもしれません。ハードとソフトは両輪で成り立つものなのです。

重要なのは、知る、考えるというスキルを磨く機会を提供し、自立を促すこと。長期的な視点をもとに、「手に職をつけるための職業訓練や技術指導」、「知識にアクセスする機会」を提供することが有効だと考えています。彼らに足りないものを補い、自立を促す視点が欠かせないのです。

貧しい人々が自立する手段として最適なのが農業です。エチオピアの人口の約85%は農業に暮らしを依存しているからです。農業が発展すれば、コミュニティやその周辺も徐々に発展していくでしょう。

私はかねてから、キノコ農園をつくりたいと考えています。シェカ地域はキノコの栽培に最適な条件が揃っているからです。「スーパーフード」としても知られるキノコは、生産方法を知っていれば莫大な収入をもたらします。キノコは学校内でも栽培することができるので、生徒の家庭はキノコで得た収入で自分たちの生活を変えられるのです。

ただし、それを広めるためには越えなければならないハードルがあります。まず私たちに知識や技術を提供してくれる専門家を見つける必要があります。キノコの酵母だって必要です。専門家がまだ見つかっていないので、プロジェクトを進めることができていません。

といっても、キノコの栽培は、あくまでも支援方法の一例です。エチオピアにもJICAがあるので、日本の学校から日本人の先生を連れてきて、子どもたちにさまざまなことをボランティアで教えられるかもしれません。

コーヒー生産者の暮らしを変えるために、あなたはどのように貢献したいですか? いいアイデアがあれば私に知らせてくれたらうれしいです。

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